台湾はおわん[台灣好玩]

台湾在住3年です。台湾現地から生の情報をお届けしています!

「あくまでも・あくまで」【日本語文法・意味・例文】

f:id:fenglifengli:20190303230258p:image

辞書には

「あくまでも・あくまで」は

「徹底的に」という意味だと書かれていますが

ちょっとピンときませんよね。


違和感を感じます。

 


実際

「あくまでも・あくまで」は

説明しづらく

理解しづらい日本語の1つです。

 


今回は説明文が多いため日本語Onlyです。

 

「あくまでも・あくまで」の意味


この言葉を

日本語学習者の外国人にわかってもらうには

例文を挙げながら説明することが必要です。

 


「あくまでも・あくまで」の意味を

あえて簡単に言うと(あえての意味はあえて(敢えて)~する/~しない[日本語文法・意味・例文] - 台湾はおわん[台灣好玩])


「あくまで(も)A」

=「A以上でもA以下でもなく」

=「A以外の何者でもなく」

=「完全にA」


と言う言葉で表せると思います。

 


でもこれだけではやっぱり

きちんと意味がつかめません。

 


例文を含めて見ていきましょう。

 

例文・用法から見る「あくまでも・あくまで」の意味


①これはあくまで私の意見です。


意味:

この意見は私以外の誰の意見でもありません

つまり

この意見に他の人(私以外の人)は関係ありません。

 

これはAさんの意見でもなければBさんの意見でもありません。

この意見にAさんもBさんも、それ以外の誰も関係ありません。

「私」の個人的な意見です。


ただし、

この時「私」は他の人の意見を知っているわけではありません。


「他の人には他の人の意見がある」と言うことを暗に示しています。

 

 

 

②それはあくまで経営者側の考え方であって、従業員の気持ちを考えていない。


意味:

その考え方は経営者側にいるからこその考え方です。

その考え方は経営者側にいるものだけが持つ考え方です。

つまり

その考え方は完全に経営者側からの意見であって、

従業員側のことは全く関係ないものとされた考え方だということです。

 

 

 

③色々言いましたが、これはあくまで推測です。


意味:

これは推測以上のものではない

推測以外の何物でもない。


つまり

色々言ったことに関して

推測の域を出ないことだ、

事実の確証はないことだ

と言っています。


暗に自分が色々述べた意見について

「実際は違うかもしれないよ」と言いたいときに使えます。

 

 

④それはあくまで噂です。


⑤それはあくまでイメージです。


④⑤の意味:

④⑤と③は似ています。

イメージ推測事実ではありません


④は

噂以上のものではない、

噂以外の何物でもない

と言って

事実の確証がないこと暗に強調しています。


⑤も

イメージ以上の何物でもない

と言って

実際のものではないので、実物とは違う可能性があることを

暗に強調しています。

 

 

 

あくまでも私のミスだから、あなたは気にしないでいいのよ。


意味:

このミスは私の犯したミス以外の何物でもない

つまり

このミスには他の誰も関係ない

と言っています。


実際のところ誰に責任があるかは分かりません。

もしかしたら他の人にも責任があるのかもしれませんが…


この言葉は、

「このミスについて責任があるのは私だけで、

他の人には責任を負わせたくない」ということを

暗に示しています。

 

「あくまでも・あくまで」は深読みすべき言葉


上で述べた

「あくまでも・あくまで」の意味解説の中に

何度も「暗に」と言う言葉が出てきています。

 


つまり「あくまでも・あくまで」の背後には

隠された主張、

隠された感情が含まれているんです。

 

 

日本人は

「あくまでも・あくまで」の意味を深く考えなくても

その背後にある意味を

すぐに察することができるはずです。

 


これはあくまで私の意見ですが

日本語学習者の外国人にとっては

単純なようで掴みにくい言葉の1つだと思います。


(意味:

例文①と同じ。


私は日本人なので

実際のところ

日本語学習者の気持ちは分かりませんし

知ることはできません。


なので、

『「あくまでも・あくまで」の意味は

単純なようで掴みにくい言葉の1つなのではないか』

という意見は


実際の外国人の方からすると

この意見は違うかもしれません

 

今、外国人側の考えは関係なく

「私」の個人的な見方

話しているということです。


暗に実際の外国人の方は違う意見かもしれないけど許してね」と

言っています。)

 


日常会話でも割とよく使っている言葉なので

聞く機会があれば分析して見てください。